「やあ、じいさん。何か用かい?」
洞穴の中から怒りん坊が言いました。
「ああ、大したことじゃないんだが、火を分けてもらおうと思ってな」
「火?おいら火なんて持ってないよ」
「そうかい?お前さん火も持ってないのかね?お前さんも大したこと無いのお」
「何だって?」
おじいさんの言葉に、怒りん坊はとても腹が立ったようです。
「じいさん!!もう一度言ってみな!!」 「ああ、何度でも言うさ。お前さんもたいしたこと無い奴じゃな」