怒りん坊は顔を真っ赤にして怒りだしました。そして角からピカッと稲妻を出し暴れ出しました。
「それっ、今じゃ」
おじいさんは稲妻の先に、持ってきた藁をあてました。するとあっと言う間に藁に火がついたのです。
「火だー!!」 黄うさぎ君が叫びました。
「すまんすまん、どうしても火が欲しかったんで、お前さんを怒らせちまったんだ」
やっと落ち着いた怒りん坊はぜえぜえと荒い息をしていました。
「何だい、そうだったのか。おいらの稲妻で火が出来るなんて思っても見なかったよ」