何日か過ぎたある日のことです。うさぎ君のお家に、灰色うさぎ君がやって来ました。
「うさぎ君。見てくれよ」
このあいだの葉っぱを植えた鉢を抱えていました。
「うわあ、きれいなお花が咲いたねえ」
「うん。それで、こっちを見てくれよ」
灰色うさぎ君が指さしたところには、小さな種が出来ていました。