O2様とちえチュウ
O2様とちえチュウ

かもねぎハウスで唯一の愛煙家である社長のデスクの横には、でかでかと空気清浄機が置いてある。ところが最近この空気清浄機の調子が良くない。社長がいる部屋は、たばこの匂いが充満しているのである。そこで社長はちえチュウに指令を出した。

「空気清浄機のフィルターを一度洗っておいてくれたまえ」「らじゃ」
チュウは元気良く返事した。

O2様とちえチュウ

しかしこのフィルター、長年の汚れがたまっていて、洗っても洗ってもちっともきれいにならない。

「このフィルターはもうだめでちゅ。新しいフィルターを買って下さい!!」「そうか、じゃあ新しいフィルターを買ってくるまでの間、しばらく空気清浄機は使えんな」「?」ちえチュウがきょとんとしていた。

「あっちの空気清浄機を社長の机に持ってくればいいじゃないでちゅうか」

スタッフ一同がきょとんとする中、ちえチュウは部屋の隅でひっそり鎮座ましていたシリコングラフィックス社のO2様をかかえようとしていた。

ちえチュウの目には、ん百万もするO2様が空気清浄機に見えていたらしい。O2様のすすり泣く声が聞こえてきたのは気のせいだろうか。。。

O2様とちえチュウ