涙の基準

何度も言うけど、ひなたはよく泣く。映画、舞台、小説、童話、漫画、なんでも泣ける。しかもかなり簡単に。中でも、フランダースの犬と蛍の墓は、ひなたの中では封印されている。絶対見られないって。

フランダースの犬は、以前やむを得ずうっかり見てしまいエライ目にあった。暫く立ち直れずにいたのは言うまでもない。二度と見るもんか。蛍の墓はタイトルが出てくるまでのオープニングを見ただけですでに目から瀧状態で、くじけて本編を見るまで至っていない。その他動物や子供のモノに限らず、悲しいお話やせつないお話なんかでは、あっさり泣いてしまう。

まぁ、中には涙を流してもさっぱり前向きになれるお話も多いのだけどね。そういうのは時々ストレス発散で涙を出すときに効果的で良い感じである。

ところで、浅野(仮名)は悲しい映画を見ても泣かないタイプである。蛍の墓を見てもなんとも無かったらしい。すげえーや。

そんな彼女に最近異変が起きている。それは、伝兵衛と過ごすようになって以来、わんこモノの悲しいお話ではいっぱつで泣くようになったのである。まあ、これはもちろん私も号泣なんだけどね。

そんなわけで、私たちが絶対泣いてしまう3大わんこ話は

ロシアの人工衛星で宇宙に飛んで行ってしまったスプートニク号のライカ犬の話
堂本剛君が主演したドラマ「愛犬ロシナンテの災難」で、動物実験のわんこの話の回
北海道の盲導犬協会の老犬ホームの話

そしてそんな話のあと、決まって伝兵衛を抱きしめようとするのだけど、めっちゃ迷惑がられてしまう。冷たいなぁ伝ちゃん。と、余計せつなくなり泣けてしまう。(バカかも私たち)

でも浅野(仮名)は、私がニューシネマパラダイスを見て号泣している横で「何泣いてるの?」としらっとするに決まっている。彼女の涙の基準はあくまでも「犬」らしい。実に徹底している。

※番外編
谷口ジローさんの漫画で「犬を飼う」。これは学生の頃電車の中で読んでエライ目にあった。でもわんこを飼う人にはお勧めの一冊なので、機会があれば読んでみて下さい。泣くよ。

涙の基準