20世紀最後の秋

日本中が盛り上がっていたシドニーオリンピックも終わり、抜け殻の様になっていた人たちもすっかり普段の生活に落ち着き、オリンピックもすでに遠い過去の出来事になった頃であろうか?

普段スポーツにはまったく興味がない私でさえ、ちょっと見始めると釘付けになったオリンピック。思わず笑顔でガッツポーズを決めた人。悔し涙を流した人。テレビの前で同じように「よっしゃ〜!!」とガッツポーズをし、「なんで〜?!」と悔し涙を流していたひなた。

人が一生懸命頑張る姿は素晴らしい。

中でも今回注目していたのは女子走り高跳びである。太田選手の194センチを巻き尺で計ってくらくら。。。これを飛び越えちゃうのか〜と、改めて感動。

ふわりとバーを越えた瞬間、選手の目には何が見えるのだろう?青い空なのだろうか?それってどんな感じだろう?

道を歩きながら空を見上げてみたら溝に足を突っ込んだ(実話)。危ないので今度は御所の芝生に寝ころんで空を見たら、松の木が邪魔で空が見えず。さらに鴨川のベンチで寝ころんだ。今度はばっちり空が見えたが油断して伝兵衛に顔を嘗められた。

何をバカなことをやっているんだろう?と、ちょっと寂しくなったが、きっとシドニーの空は綺麗だったに違いない。

太田選手や今井選手は、バーを越えるときどんな空を見たのだろう?そんなことを考える20世紀最後の秋である。

20世紀最後の秋