こころのちゃぶ台

ある日社長が、カメラの

高級レンズ
を買った。

こころのちゃぶ台

社長は試し撮りに、伝兵衛をモデルにバシャバシャシャッターをきり、
あっという間に36枚撮りフイルム10本撮り尽くした。

こころのちゃぶ台

そしてプリントされた、大量の伝兵衛スナップを
ひなたは機嫌良くアルバムに整理していた時である。

後方に殺気。

こころのちゃぶ台

まもの(浅野)が立っていた。

こころのちゃぶ台


「いや〜っ、でんちゃんかわいいい〜!!
みてみて、このぱっちりしたおめめ。
あれえ?不思議やねえ。
顔の大きさはあんたの方が大きいのに
目は伝ちゃんの方が大きいやん。
伝ちゃん良かったなあ、飼い主に似んと」

それだけ言うと笑いながら去って行った。

こころのちゃぶ台

ひなたの心の中で、ちゃぶ台がひっくり返った。

こころのちゃぶ台