ひなたが初めて「キウイフルーツ」を見たのは小学校6年の秋
祖父のお葬式の日でした。
今でこそ「キウイ」なんてものは全然珍しくありませんが
その当時ではまだ珍しかったんだと思います。
お供え物を分けながら大人達は顔を突き合わせていました。
うちの父が親族代表で「キウイ」に包丁を入れたのでした。
外見からは想像もつかないほどの鮮やかな色だったので
みんな驚いてしまいました。
あまりの色に驚いた祖母は言いました。
かごに盛ってあった沢山の「キウイ」は
一つ残らず処分されてしまったのでした。
ああご先祖様、この罰当たりな親族をお許し下さい。