今年の結婚記念日に、親戚から中華鍋を貰った。(何故今頃になって中華鍋だったのかは謎だけど)手作り打ち出しとか言う代物で、大層使いやすく気に入っている。
最初によーく暖めておき、油をたらし、一気に野菜を入れてざーっと炒める。すごい派手な音で、いかにも中華鍋を使っている感じがなかなか良い。
冷蔵庫から野菜を取りだし切っていると、そばから離れずおこぼれを貰おうと伝兵衛が張り付く。キャベツの芯や、時々まな板からこぼれ落ちる人参やキャベツの葉っぱをむしゃむしゃ美味しそうに食べる奴。
ところが、中華鍋をガス台の上に設置して、火を入れたとたん、伝兵衛は慌てて玄関まで走る。
どうやら彼は、熱した中華鍋に野菜を放り込んだときの、あの「じゅーっ」という音が怖いらしい。玄関のたたきに降りて、こっちを見ている。(そんなはじっこまで逃げなくてもいいんぢゃないのか?)
そして暫くして野菜がしんなり炒まり、音がしなくなった、頃そろ〜りとやってくる。しかし決して中華鍋のあるガス台には近寄らない。
そんなわけで、伝兵衛が近寄って鬱陶しいときは「ざざーーん」と中華鍋を目の前に出すと一目散に逃げていくので、伝兵衛除けに重宝している我が家の中華鍋。
良い頂き物でした。