流血騒動
流血騒動

いつものように伝兵衛の頭を撫でていたら、額のあたりに異物感があった。見ると小さなこぶみたいなものがあった。ダニかと思ったが、よく観察したら「血豆」であった。
いったいいつ怪我をしたのか不明であるが、どこかにぶつけたらしい。そのうち「そういえば、昨日車に乗るときにドアに思いっきりぶつかっていたのを見た」という証言者があらわれた。

よそ見していて電信柱にぶつかったり、足を踏み外して溝へ落ちたり、なんとも野生味の無い犬である。

流血騒動