ひなたはかねてより、ピーターラビットのうさぎさん(ネザーランド・ドワーフ・ラビット)を飼ってみたいと思っていた。しかしうさぎを飼っている知り合いに聞いたところ、うさぎさんはとても気が小さく心臓が弱いので、大きな伝兵衛に驚かされたら、ショック死してしまうかも・・・と脅され躊躇していた。
そんなある日、別の知り合いが飼っているうさぎ(ロップイヤー・ラビット)を2晩預かることになった。果たして、伝兵衛とうさぎさんは共存できるのか・・・?はらはらしながら2匹の様子を見守った。
結果、恐くてショック死しそうになったのは、伝兵衛の方だった。
うさぎは大変な暴れん坊で、伝兵衛用の大きなゲージで囲っていたにも関わらず「出さんかい!こら!」とばかりに柵をがんがん蹴り、その音に伝兵衛が怯えたのである。しかも想像を超えるジャンプ力で軽々と柵を飛び越え、脱走してケーブルをかじりだした。
一応伝兵衛はうさぎの後を尻尾を振ってついて行くのだが、うさぎの方がかなり俊敏で、伝兵衛は追いつけない。諦めた伝兵衛は床に寝そべっていたら、うさぎに鼻をかじられ、かじられた鼻をぺろぺろなめていた。
目を疑いたくなるような、悲しい光景であった。しかもうさぎにペースを狂わせられたのか、お腹を壊してしまった。