寝相

夏場は階段の踊り場で、床にぴちゃっと顔を付けて涼しそうに寝ている伝兵衛は、寒くなってくると私の布団の横にやってきて寝る。しかし奴は非常に寝相が悪い。夜中足でけ飛ばされたり、のしかかられたりはしょっちゅうである。

寝相

私は朝、起き抜けの寝ぼけ眼で、隣で寝ている伝兵衛を見て驚いた。「大の字」になって寝る犬を初めて見たのである。まさに、油断と隙だらけの犬である。

寝相