気分は子犬

ある日浅野(仮名)は、伝兵衛の後ろ足が腫れていることに気づいた。どう見ても膿んでいる感じ。
というわけでいつもの動物病院へ連れていこうと思ったら、運悪くちょうど年に一度の特別休暇で、暫くお休みなさっていた。がちょーーーーーーーん。

ところが、最近事務所の近所に新しく動物病院がオープンした。看板が可愛くて気になっていたので、そこへ行ってみることに。
入っていきなり伝兵衛は先生にまとわりつき「うれション」をする。
オープンしたばかりで、所狭しとお祝いのお花が飾ってある綺麗な待合室に、伝兵衛のお漏らしが点々と。。。(恥)

先生はとても若くてハンサムな好青年な感じ。受付のお姉さんも可愛いお嬢さん。伝兵衛は大喜びでうはうはである。(何しに来ている、この犬は)

先生に「この子はいくつですか?」と聞かれ「8才です」と答えると「そうやなぁ、顔もだいぶん白いもんなぁ。やー、それくらいの年でこんなに落ち着きがないのも珍しいなぁ」ですって。

がちょーーーーーーーーーーん。
がちょーーーーーーーーーーん。
ちょーーーーーーーーーーん。

ちょーっと落ち着きがないかなぁ?とは思っていたけど、やっぱり「珍しいくらい」落ち着きがないのね。

うーん、確かに近所の同じお年頃のゴールデンは、みーーーんなおとなしくておりこうさんである。何がいけなかったのだろう?そりゃああまり躾とかを熱心にしなかったけど。。。なんでこいつはこんなにハイパーなんだ?飼い主はこんなに物静かなのに。(うそ)

「でもそれがかえって可愛いんですよね。これだけ懐いて貰えたら嬉しいです」フォローを忘れない先生。ええ人やぁ。
そんなわけで、新しい先生をすっかり気に入った伝兵衛は、足に包帯を巻いてもらっても、受付のお姉さんや先生にはうはうじゃれついていたええ、ええ、可愛いだけが取り柄のバカです。

それにしても事務所の近所なので、事務所で何かあったときにはすぐに連れて行けるのが安心。
良い病院が出来て良かった良かった。

気分は子犬