ばったモノのくるみさん

くるみさんは、よく吠える。とにかく吠える。
あまりの爆吠えに困り果て、トレーナーさんを探すことにして何軒か当たった。
その中で、お返事の反応の良さそうなところへ決めて早速お願いした2004年の春。

やって来たトレーナーさんは若干20才過ぎのお嬢さん。でもなんだかしっかりしていて、年の事なんて忘れてしまう。それでも時々会話の中ではっとして、こいつ、まだ若かったんだ。。。なんて納得したり。(笑)

トレーナーさんの前ではとても良い感じのくるみさん。お姉さんの言うことをきちんと聞き、お散歩では引っ張らず一生懸命こちらの様子を見ながら歩く。

途中ですれ違うわんこに向かって吠えることも殆どなくなり、じっと通り過ぎるまで待てるようになった。
そんな矢先、伝ちゃんが倒れ、くるみのトレーニングは中断。

そしてその間、あまりのくるみの爆吠えを見た知り合いが、問題行動学専門のO先生がおられるから相談してみたら?とおっしゃった。
「問題行動学」と聞いて「うちの犬って問題犬だったのか」と改めて事実を突きつけられどんよりしてしまった。
認めたくはないけど、認めなきゃ仕方ないところまで来ていたくるみさん。

O先生に連絡するまえに、お世話になっているわんこ先生に「こんな先生がおられるそうだけど、どう思う?」と伺ったら「その道の第一人者の有名な先生です。相談されるのは良いと思います」とのお返事。

さっそくO先生に連絡を取り、診察をお願いした2004年の夏。

ところが、O先生とこちらの予定がなかなか合わず、やっと初診にこぎ着けた2004年の秋。
しかもその間、くるみのアジソン病が発覚。「ストレスがかからないように心がける」生活を強いられたくるみさん。くるみのストレスが軽減するほど、私のストレスが溜まるのは何故?(号泣)

「ストレス厳禁」で、野放しになってしまったのだけど、爆吠えに拍車がかかってしまい、いくらストレスはダメと言っても、これではあまりだわ。。。とO先生の診察日を心待ちにしていた私。

そしてやっと来た初診の日。
「何故2頭目もゴールデンになさったのですか?」
「近所のゴールデンの女の子はどの子もとてもおとなしくて良い子だったから、女の子の方が育てやすいかと思って。。。それに伝ちゃん男の子だったけど、そんなに苦労した記憶もないから、女の子ならもっと楽かと思って。。。」
そしてまず最初にO先生がおっしゃったこと。

「伝ちゃんは10年前のゴールデンです。くるみちゃんは今のゴールデンです。流行ってしまった犬種ですから、すでに血統は乱れていると思って下さい。伝ちゃんとくるみちゃんを同じゴールデンだとは思わないで下さい」

そうか、やっぱくるみはばったもんのゴールデンだったんだ(←意味が違うやろう>自分)。

こうしてO先生のご指導の元、わんこ先生にもご協力いただき、くるみさん「立派なレディーへの道!目指せソレイユ!計画」が始まったのでした。(始まったのか?本当に始まっているのか?)

伝爺とくるみ女王様